「宗替(しゅうがえ)の変異」
十八世紀中頃の『三州奇談』という書物に、野々市にある「照台寺」のお話がのっているそうです。
「照台寺」はご存じの方も多いかと思いますが、旧北国街道沿いの本町三丁目にある真宗大谷派のお寺で、江戸時代には村で唯一の寺だったそうです。
※下記はナマステなりに分かりやすく、かなり砕いた話になっています。原文と違うところもありますので、ご了承くださいませー。
時に元禄時代(江戸中期)、野々市に住んでいる八兵衛には13歳になる「娘(主人公)」がいて、金沢の九兵衛さんへ奉公に行くことに。この九兵衛さんの「母(大奥様)」は、かなりの信心深い「日蓮衆徒」で、奉公だろうがなんだろうが日蓮宗に「改宗」させることで有名で、八兵衛の娘も日蓮宗に改宗し、その娘も日蓮宗の教えにはまっていきました。
さて八兵衛の娘は、野々市に住んでいる「仁兵衛」と許嫁で、のちに夫婦となりました。仁兵衛は野々市で唯一のお寺の照台寺の「真宗門徒」でしたが、結婚をした際に八兵衛の娘に言われて「日蓮宗へ改宗」することに。
その後、「仁兵衛の姪」が亡くなってしまい、仁兵衛以外は照台寺の「真宗門徒」であるため、当然、照台寺で葬儀が行われることに。しかし! なんと照台寺から姪の遺体が消える事件が!
これは、妻である「八兵衛の娘」の仕業で、日蓮宗に没頭するあまり、勝手に日蓮宗の「法蓮寺」に遺体を持っていき、葬儀をしてしまいました! これに怒った「照台寺」! そりゃそうですよね、門徒が勝手に別の宗派で埋葬されてしまったわけなので、今でいう裁判所に訴え! 当然のことながら照台寺の勝利で終わり、この話は終わったと思われたわけですが!
日蓮宗を絶対的に信じている「八兵衛の娘」と「九兵衛の母」が、なんと判決に不服で「法蓮寺で自殺」してしまったそうです。そして、「九兵衛の母」はそのまま法蓮寺、「八兵衛の娘」は夫がいる野々市で埋葬されることになりました。
そして! 遺体を移動させられたかわいそうな「仁兵衛の姪」は、既に亡くなっている姪の母親と一緒に「親子塚」を作って埋葬したそうです。
しかし!
その後、怪奇現象が見られるようになり、その「親子塚」から毎晩「火の玉」が2つ現れて、「法蓮寺」の「九兵衛の母」の埋葬場所まで飛んでいき、ぐるぐると回っていたそうな。勝手に遺体を移されて違う宗派で葬儀を行ったことに怒っているんですかね(これはナマステ感想)
そしてさらにその後、法蓮寺の住職が悪行を行っていたということで捕まり、牢屋に入れられたため、「法蓮寺」もなくなってしまいました。
結論として、「宗教でもなんでも執着しすぎると却って迷いの元になってしまう」ということでした。
実際怖いのかどうかわからない話でしたが(´ε`)、知っている寺が出てくるだけで、イメージがわいてしまいますよね。さらに、マジで怖い話もあったのですが、こちらはNGってことで(´ε`)
只今多忙中につき、続きが気になる方は、
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今日の一言「マジで怖かった!」
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