
この「
末松廃寺跡」は普段はひっそりとしていますが、実は
石川県の史跡で一番目に国指定重要文化財に指定されたほど重要な史跡なんです。(もう一つは縄文時代の遺跡で有名な「
御経塚遺跡」です)。ここには平安時代より前の白鳳時代に七重塔が立ってたという記録があり、今のように高い建物がない時代なので、かなり遠くからでも分かるスカイツリーのような存在だったようです。ビックリ!
なので、当時のこの当たりの中心地だったみたいです。そんなにすごい遺跡なのですが、やはり「跡」というのは建物が残っていないので、あまり知られていないんですね。子供の時は「廃寺」って難しいので、どうしてもアルプスの少女のことを思ってたら、今の子もそうだそうです( ̄ー ̄)

現在、末松廃寺跡は、昭和41・42年の発掘調査成果をもとに昭和45年に整備され、史跡公園として一般に公開されています。ただ当時の発掘調査の面積が小さく不明な点が多く残っており、平成26年より発掘調査を行っていました。ご縁があり自分も発掘調査に参加させていただいていたわけであります。そして、1年で終わる予定が、いろいろな発見があったり、逆に会ったと思われる場所になかったりで、昨年に南門側を掘っていましたが、なんとなく分かってきたので、今年は最後の調査として、掘っていた時に!

自撮りヘタすぎ( ̄ー ̄)! まさかの「
天女の絵」の大発見!があったんですよ! 3つに分かれて出てきて、足の方から出てきたので、最初は何?って感じでしたが、最後の最後に顔が出てきてビックリ! 調べた結果、塔が立てられていた所に用途不明の「
瓦塔(がとう)」と言われている、いわゆる塔のミニチュアが全国で250個ほど発見されているのですが、その一部と判明。天女は
弥勒菩薩の天女とされており、弥勒信仰や瓦塔の用途の研究にかなり光りが差す
全国初の大発見だそうです!
で、この度、発掘調査の公開と調査結果についての
現地説明会が開催されます。自分も手伝っていますので、全国初の大発見! リアルタイムは今しかなくずっと歴史に残るものなので、ぜひ発見された現地をご覧くださいませ!
国指定重要文化財「末松廃寺跡」発掘調査現地説明会 日時:平成30年11月4日(日) 午前10時~午後2時
10時から団体説明があります。(予約不要)
場所:末松廃寺跡公園(野々市市末松2丁目地内)
野々市市役所 教育文化部文化課 文化財係 TEL: 076-227-6122
※駐車場に限りがありパンクする可能性が大なので、コミュニティバス のっティ(南部ルート サニーメイト下車すぐ)など公共交通機関をご利用ください。
※それなりに砂や砂利がありますので、それに合った履き物がおすすめです。
出土品「天女の絵」特別展示 また、出土品の特別展示があります。めったに見られないと思いますので、ぜひ一度ご覧くださいませ~。
「学びの杜ののいちカレード」 平成30年11月1日(木)~11月13日(火) 水曜定休
石川県野々市市太平寺4丁目156 入館無料
https://www.kaleido-nono1.jp/ 「野々市市ふるさと歴史館」 平成30年11月15日(木)~12月16日(日) 月曜定休
野々市市御経塚1丁目182番地 入館無料
http://www.city.nonoichi.lg.jp/bunka/furusatorekishikan.html

今日の一言「ぜひお待ちしております!」
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